▽武部勤農林水産大臣 年頭ご挨拶(1/1)
http://www.takebe.ne.jp/index5.htm ・「食」と「農」と美の国づくりに向けて
新年あけましておめでとうございます。
平成14年の新春を迎えるに当たり、皆様の御健勝をお祈りいたしますとともに、農林水産
行政の責任者として、所感の一端を申し述べ、年頭の御挨拶とさせていただきます。《中略》
(畜産・食品衛生行政の抜本的見直し)
次に、牛海綿状脳症、いわゆるBSEに関する対策であります。昨年九月に我が国で初めて発
生したBSEにつきましては、皆様方に多大な御心配をおかけしておりますが、昨年10月1
8日以降、安全な牛以外は、と畜場から食用としても飼料原料としても出ていくことのないシ
ステムを、厚生労働省と連携して確立したところであります。今後も、食品の安全性の確保は
重要な課題であるとの認識の下、消費者の皆様に安心して食肉などを召し上がっていただける
よう、BSE検査等を的確に実施していくとともに、牛の個体識別システムを本年度中に確立
させ、これを基に今後その牛の誕生から育成過程・流通経路を管理・追跡できるトレーサビリ
ティの体制を整備してまいりたいと考えております。また、感染経路の究明に全力を挙げ、国
民の皆様に正確な情報をお伝えしてまいります。これらを通じ、消費の回復を図るとともに、
経営対策などの着実な実施により、BSEの発生により深刻な影響を受けておられる生産者や
関係業者の方々への対応に万全を期してまいる所存です。
また、BSE問題に関する一連の行政対応について各方面から厳しい御批判を受けたことを重
く受け止め、「BSE問題に関する調査検討委員会」を設置いたしました。ここでは、BSE
に関するこれまでの行政対応上の問題を第三者の方々に検証していただき、今後の畜産・食品
衛生行政の在り方について調査検討を行っていただいているところであり、今後とも、生産者
への支援のみならず、消費者の信頼回復に向け万全を期してまいります。