▽1月11日 子牛初せり農家悲鳴(読売新聞・山口総局)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news001.htm 山口市嘉川の山口中央家畜市場の一頭当たり平均取引価格(交雑種を除く)は昨年の初せり
を十五万円以上下回る約二十六万円となり、子牛生産農家からは「こんな値段ではやっていけ
ない」との悲痛な声が相次いだ。
十日の初せりには県内全域から生産農家や肥育農家ら約三百人が参加。生後十二か月未満の
子牛二百二十一頭がかけられ、うち二百十九頭の取引が成立した。平均価格は二十六万三千六
百二十六円で昨年の初せりより十五万千七百四十二円、狂牛病発生後の昨年十一月のせりと比
較しても六万七千八百三十四円安く、大幅な下落となった。
二頭を出した阿東町の子牛生産農家(65)は「昨年の子牛に比べて十万円以上も安くなり
、エサ代にもならないぐらい。こんな状況が続くようでは廃業する人が増える」と訴えた。豊
北町の生産農家(77)も「このままでは生産農家も肥育農家も両方だめになる。一日もはや
く消費が回復してくれないと……」と深刻な表情。
二井知事も激励に訪れた。あいさつの際に会場から「言葉だけじゃつまらんぞ」と声が上が
るなど、農家の経営状況の厳しさを垣間見せた。二井知事は「皆さんが非常に深刻な状況にあ
ることがひしひしと伝わってきた。県としてもできる限りの支援をしたい」と厳しい表情で話
していた。