<<狂牛病関連情報蓄積スレ その7>>

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▽消えない不信 長期化必至の狂牛病問題 (共同通信)
http://www.kyodo.co.jp/kyodonews/2001/ushi/news/20011231-577.html

 国内初の狂牛病(牛海綿状脳症)が確認されて三カ月余り。見つかった感染牛は三頭になっ
た。政府はさまざまな対策を打ち出したが、感染ルート解明のめどは立っておらず、消費者の
牛肉不信は消えていない。これからも狂牛病が見つかる可能性は大きく、問題の長期化は必至。
消費者団体の中には「このままでは畜産農家が壊滅する」として、農家の救済策を政府に求
める声も出ている。
 食肉処理されるすべての牛の検査は十月十八日にスタート。店頭には安全な肉しか並ばない
仕組みができた。農水省は検査前の肉を焼却するほか、牧場で死んだ牛の全頭検査も検討中だ。同省の担当者は「やるべき対策はやった」と話す。
 しかし消費者団体は「まだ不十分だ」として、牛以外の肉骨粉の禁止や牛油脂のえさへの使
用禁止といった対策強化を求めている。厚生労働省の担当者は「対策を確実、地道に継続する
ことで信頼を積み上げていくしかない」と話すが、決め手は見つかっていないのが実情だ。
 十二月二十五日、武部勤農相は熊沢英昭事務次官の退任を発表したが、行政の責任問題も収
まる気配はない。生産者や消費者から「責任を取るなら、大臣も含めて人心一新すべきだ」と
の声すら出る始末だ。
 一方で、生協や消費者団体には農家の窮状への心配も強まっている。日本子孫基金の小若順
一事務局長は「畜産は壊滅の危機にある。この状態が一年も続けば、だれもやっていけなくな
る」と話す。有機飼料だけを使う小若事務局長の知人の農家は、生協の注文減で普段の三割ほ
どに出荷量が落ち、廃業のふちにあるという。
 農業経営コンサルタントの鈴木朝雄さんは「狂牛病の牛が三頭とも乳牛だったことから、食
肉用に回った乳牛の価格が、これまでの五、六万円から一万円前後まで落ち込んだケースもあ
る」と指摘。「安い肉骨粉が使えないので、えさ代もかかる。畜産だけでなく、酪農も悲惨な
状況になる」と話している。