▽1月10日 代用乳、県内20キロ使用(読売新聞・高知支局)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news002.htm 県狂牛病対策会議が九日、県庁で開かれ、県農林水産部が、県内畜産農家の代用乳の使用状
況について調査結果を報告。狂牛病の原因となった疑いのある群馬県のメーカーの代用乳が、
県内の畜産農家で一九九八年に一袋(二十キロ)使用されていたことを明らかにした。
昨年十一月三十日の国内三頭目の狂牛病感染牛の確認以降、群馬県のメーカーが生産した二
品目の代用乳が感染源であるという可能性を指摘されたことを受けて、県家畜保健衛生所が過
去の使用状況を調査した。
昨年十二月三日から二十一日にかけて、全畜産農家百四十一戸を対象に九六年以降の使用状
況について聞き取り調査したところ、百二十九戸の農家で計二十五品目の代用乳を使用してい
た。
このうち一戸で、感染源の可能性のある品目を使用。ただ、一回だけ購入したもので、継続
して使用していなかった上、感染牛に使われた製品と同じメーカーであっても別の宮崎県の工
場で生産されたものだった。代用乳が何頭に使用されたのかや、使用された牛の流通先などに
ついては、記録がないため、確認出来なかったという。山崎淳一・農林水産部長は「代用乳が
感染源と特定された訳ではない。現在のところ問題はなく、特に対応は考えていない」と述べ
た。
また問題となっている肉骨粉の処分方法についても協議。現在、北川村の一般廃棄物処理実
験施設で一日三トンを焼却処分しているが、県内で一日六トン程度の処理能力を確保すること
が必要と見込まれており、高知市と須崎市にあるセメント製造メーカーに協力を依頼する方針
を確認した。