武部農林水産大臣年頭訓辞要旨 (平成14年1月8日(火)11:00〜11:15 於:7階講堂)
http://www.kanbou.maff.go.jp/kouhou/020108daijinK.htm 皆さん新年明けましておめでとうございます。
平成14年の新春を迎えるに当たり、皆さんの御健勝をお祈りするとともに、農林水産行政
の責任者として年頭の所感を一言申し上げたいと思います。
昨年4月26日に私は就任いたしました。以来、多事多難続きであったと思います。一年を
振り返りまして、BSE問題、WTO新ラウンドの発足、諫早湾干拓事業の見直し、米政策の
抜本的見直し、さらにはねぎ等3品目のセーフガード話合い決着等々、大変な問題が次から次
とありました。しかしここに至りまして、一定の区切りがついたと、私は認識いたしております。
これらの問題に一定の区切りがついたところで、いよいよ本来あるべき農林水産行政への改
革に全力を尽くして参りたいということで、新年を迎えました。
その第一歩と致しまして、本日付けで人事の刷新を図りました。
本年は、この新しい体制の下、農林水産行政を皆さんとともに協力に推進して参りたいと考
えております。
農林水産省は、「食と農と美の国づくり」に向けて、これまで取り組んで参りました。その
中で本年、特に、取り組んでいきたいと私が考えている重点を幾つかお話ししたいと思います。
まず、「食と農の一体化」を更に進めて参りたいと思います。すなわち、生産と消費が直結
した安全で安心できる食生活の実現を更に進めていきたいということでございます。
BSE問題やセーフガードの問題を通じて、残念ながら国民の皆さん方の間には「農林水産
省は生産者の側に立った役所である、生産者サイドの役所である」、というそういうイメージ
を強く持たれてしまったのではないかと率直にそう思います。就任以来、私は、常々、農林水
産省は、生産者と消費者の間に立つべきということを申し上げて参りました。農林水産省にと
りましては、もちろん、生産者のための施策は大事な柱であります。しかしその施策は、必ず、
その先に消費者を見据えた食料政策として推進していかなければならないと考えています。
《中略》