▽捨て牛:狂牛病問題の余波か 酪農家が捨てた疑い強まる
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20011231k0000m040049000c.html 埼玉県妻沼町で28、29日に保護された牛3頭は30日夜になっても、飼い主の届け出が
なく、狂牛病問題で処分に困った酪農家が捨てた疑いが強まった。3頭は拾得物として県農林
総合研究センター畜産支所(同県江南町)に一時保護されているが、熊谷署は「ボランティア
で引き取ってくれる酪農家がいればいいが、狂牛病騒動でそれも期待できない」と困惑してい
る。
3頭は、いずれも雌で、乳牛のホルスタイン2頭と和牛1頭。5歳前後の高齢で、耳のタグ、
首輪などがなかった。感染病の検査がされていないため、3頭は同センターの牛舎ではなく、
空いていた豚舎につながれている。干し草などの餌を良く食べているという。3頭は、豚舎で
年を越すことになりそうだ。
同センター職員は「狂牛病騒動で食肉処理場は30カ月以上の高齢の牛は引き取らないと聞
いている。3頭はやはり捨てられたのではないか。飼育するにも餌代や手間がかかり、今後こ
のようなことが続くと大変だ」と話している。
[毎日新聞12月30日] ( 2001-12-30-19:50 )