<<狂牛病関連情報蓄積スレ その3>>

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276小泉内閣メールマガジン
小泉内閣メールマガジン 第19号 =========================== 2001/10/25

● 牛海綿状脳症(BSE)の疑いのない安全な畜産物の供給について
  (武部農林水産大臣)
 9月10日に牛海綿状脳症(BSE)を疑われる牛が発見されて以来、国
民の皆様に多大なる御心配をおかけしたことについて、心からお詫び申し上
げます。
 今回の件につきましては、農林水産省といたしましても、厚生労働省と連
携して対応に全力を尽くしてまいりました。

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牛肉や牛乳・乳製品はもともと安全です。また、安全な牛からのものだけ
が、と畜場から出回り、それ以外のものは一切出回らないシステムを確立し
ましたので安心です。
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 これまで申し上げているとおり、牛肉や牛乳・乳製品はもともと安全であ
りますが、今回の事態を踏まえ、10月18日から、

1 食肉処理を行う全ての牛について、BSE迅速検査を実施し、確定診断
 でBSE陽性の牛については全て焼却
2 特定危険部位(BSE感染の可能性がある脳、脊髄、眼、回腸遠位部の
 こと)を、全ての牛について除去・焼却
3 農場においては、BSEが疑われる牛、その他中枢神経症状を呈する牛
 等について、BSE検査を含む病性鑑定を実施し、検査結果にかかわらず
 と体はすべて焼却
する体制が整備されました。

 これにより、今後は、BSEに感染していないことが証明された安全な牛
以外、と畜場から食用としても飼料原料としても出回ることはありません。
 また、BSEの主な感染源とされている肉骨粉等については、当分の間、
すべての国からの輸入及び国内における製造・出荷を一時停止し、BSEの
感染経路を遮断いたしました。これにより、新たな感染源を原因としてBS
Eに感染することはなくなったと考えております。

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 今後、万一、BSEの感染が疑われる牛が発見されても、新しい検査シス
テムによって完全にチェックされ、一切市場に出回ることはありません。
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 一方、感染源は未だ特定できておらず、現在、輸入肉骨粉の流通経路の解
明など全力で原因究明を進めているところです。
 このようなことから、今回確認された1頭以外に既にBSEに感染してい
る牛がいないと断定することはできませんが、仮に新たにBSEが疑われる
牛が発生しても、このたびの体制整備により確実に発見され、焼却処分を行
うこととなり、と畜場外に出回ることはありません。

 今後とも、新しい体制の下、BSE検査等を的確に実施するとともに、国
民の皆様に、正確な情報をお伝えしてまいります。

 最後に、消費者の皆様が安心して食肉等を召し上がっていただけるよう、
また、今回の風評等により大きな被害を受けられた生産者や関係業者の皆様
方が、1日も早く従来同様の経営に戻られますよう、関係省庁とも連携して
風評被害対策、経営安定対策等所要の対策を講じてまいることとしておりま
す。
277小泉内閣メールマガジン:01/10/25 13:12 ID:QlidjNij
小泉内閣メールマガジン 第19号 =========================== 2001/10/25

● 狂牛病(牛海綿状脳症)とはどんな病気か(坂口厚生労働大臣)

 人と動物との共通の病気としては、オウム病や狂犬病などがよく知られて
いますが、牛海綿状脳症もその一つです。人間が罹った時には変異型クロイ
ツフェルト・ヤコブ病と言います。この病気を初めて報告した二人の人の名
前を付けて、覚えにくい名前になりました。

 今まで伝染性の病気と言えば、細菌かウイルスがその感染因子ですが、こ
の病気は細菌でもウイルスでもなく、それらが出す毒素でもありません。プ
リオンというタンパク質の立体構造が変化することによって、感染因子とな
ります。

 感染があった後、正常プリオンが異常プリオンになり、これが神経細胞等
を死に至らしめることになります。今までになかった伝染の仕方をする病気
であり、このカラクリを発見したプルシナーはノーベル賞に輝きました。食
べる事によって消化器から感染します。

 感染から発病までの期間が人間では数年におよび、症状は徐々に進行して
痴呆状態になります。

 厚生労働省は昨年12月から医薬品について、英国をはじめ牛海綿状脳症
が発生しているヨーロッパの国々から、牛の危険な部位やその素材製品の輸
入を禁止するとともに、それらを使用禁止にしてきました。食品についても
本年2月より、発生国からの牛危険部位はすべて輸入禁止にしてきました。

 化粧品およびその材料についても、皮膚から感染するかどうかはまだ医学
的結論は出ていませんが、化粧品製造業者の皆さんに協力をいただき、医薬
品と同様の規制にしました。美貌のため利用した化粧品から、変異型クロイ
ツフェルト・ヤコブ病になるような事が起これば、取り返しがつかないから
です。

 しかし、残念なことに去る9月22日、日本においても牛海綿状脳症が発
生したと農林水産省から発表になりました。輸入された飼料を摂取したため
と推測されますが、まだ原因は明確になっていません。

 厚生労働省としましては、直ちに国産牛の特定危険部位(脳、脊髄、眼お
よび回腸遠位部位)をすべての牛で焼却し、使用を禁止するとともに、10
月18日よりと畜されるすべての牛について牛海綿状脳症のスクリーニング
検査を行い、国民の皆さんに安心して牛製品を食べていただけるように致し
ました。もし陽性反応が出ました時には、ただちに確定検査を実施します。
いずれに致しましても、牛肉や牛乳から感染する事はありませんので御安心
ください。