【速報】代々○アニメーション○院は詐欺だ!

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まだ就職が決まっていない専門学校の生徒は、あせりまくっているのではないかと思います。

「ああ、このままでは、伝統の就職率99%を汚してしまう……」

 大丈夫!たとえ、その生徒どんな運命を迎えようと、就職率99%は変わりません。なぜなら、その学校の就職率は99%だからです。

 多くの専門学校では、「式から値を求める」通常の数学の概念を覆し、「値から式を求める」という、実に革新的な方法で就職率(じゃなくて方程式)を求めているのです。

「超やっべーよ、俺の経営してる専門学校、就職率が1桁しかねーよ」

 とお悩みのあなた。

 ここに専門学校の典型的就職率計算式逆算ロジックを伝授いたしましょう。これを読めば、どんな専門学校も就職率99%だ!

 万歳!!なんかくれ!!
574 :01/08/28 20:56 ID:gwXL//hc
■計算式の変遷

 就職率の計算式というと「就職者÷対象者」であることはご存じの通りですが、就職率という数字の捏造…あわわ…計算式の芸術的なまでの改変は、古くから行われていたといいます。

 もともと、専門学校がまだ少なく、現場に人手が致命的に足らなかった太古の時代は、専門学校は純粋にそこそこの就職率を上げていたと聞いたことがあります。

 その後、専門学校が増え、また現場の目も厳しくなってきたことから、就職率が低下。
その就職率の低下を取り繕うために、いくつかの特殊計算式が作り上げられ、その捏造の歴史はピークを迎えました。
この時期、専門学校と自衛隊に入ってくるのは、どいつもこいつも馬鹿ばっかりで、関係者各位は相当なご苦労をなさったそうです。
当然現場への純就職率も悪化。こうして公称就職率計算式は芸術の域まで昇華されたというわけです。

 その後は、引き上げた就職率を下げるわけにもいかず、「なにがなんでも99%」「っていうか就職率含むテレビCM、毎年使い回し」の某校を頂点に、全国の専門学校の就職率は、99%へ向けて進化を繰り返しています。

 このハイレべルな捏造独自計算式世界では、純就職率など見向きもされません。
いや、例えば独自計算式の就職率が99%で、実際の就職率が70%くらいなら、まだ「おお、ここは嘘をついていないのだ」と好感を持たれるかもしれません。
が、片や99%(捏造)、片や1桁%(真実)では、もうどうしようもないでしょう。
575 :01/08/28 21:00 ID:gwXL//hc
99%が嘘だと分かっていても、1桁%の学校には入りたくない。にっちもさっちもいかない状況です。

 以上のような変遷で、公称就職率独自計算式は磨きをかけられてきました。それではいよいよ、その洗練された、典型的・就職率カスタマイズ手法を紹介しましょう。

 なお、独自の計算式を導入する際は、その運用に最大限の注意を払わなくてはなりません。とにかく、まず計算式をパンフレットから隠すこと。もし、法律上の問題などから、この計算式を掲示しなければならない場合は、

なるべく「独自調査による」と書き、式は書かない
背景色に埋没するような色を選んで、
印刷機の限界に挑むような小文字で印刷する。
テレビCMの時は、説明書きを1フレームで。
 以上の鉄則を守るようにしてください。HTMLで表現すると、こんな感じです。

上記の就職率は、独自調査によります。 ←注目

恐しいのは電話による問い合わせなどではなく、JAROの存在だということを忘れずに。

JAROに相談しても無駄ですけどね。
576 :01/08/28 21:02 ID:gwXL//hc
■5つのステップを実行せよ

 では、いよいよ、公称就職率を導き出す方程式を逆算する、5つのステップを紹介しましょう。

ステップ1 「分子をかき集める」


 就職率を上げるためには、分母を減らすか分子を増やす必要があります。そこでまず、分子を増やすことから始めてみましょう。

 例えば、業界を諦めてファミリーレストランなどに就職した生徒がいれば、これを分子に加えます。え?ファミリーレストランは業界の職業じゃないって?

 あのねえ、今、就職率の話をしているんですよ。その職業が業界の仕事かどうかなんて、どうだっていいじゃないですか。こんなの基本中の基本ですよ。

 また、コンビニのバイトで食っていくことにしたプー太郎がいたなら、これまた+1人として計算します。

 フリーターは就職者なのか、という気もしますが、業界じゃ元々正社員採用しているところは少ないわけですから、それを言い出したら元も子もありません。
577 :01/08/28 21:04 ID:gwXL//hc
ステップ2 「母数を減らす」


 割り算の計算結果値を増やすには、分子も重要ですが、分母を減らすほうがより効果的です。
そのためには、就職率計算時の母集団=「生徒の総人数」を何らかの理屈で減らしてやる必要があります。

 一般的なのは「就職推薦」によって母数を激減させる方法です。
これは学校側が発行する成績証明書、もしくは推薦書をもって、母数に加えるという方法で、もともと業界では学校に断らずに就職活動を行う生徒も多いため、最初からそれらを母数の対象外にすれば、管理もラクラクという、一粒で二度おいしい方法なのです。

 推薦書の発行を受ける生徒は、かなりの確率で就職するでしょうから、就職率はぐっとアップします。

 このとき、分子(=就職成功者)自体は、生徒全体から引っ張ってくることを忘れてはいけません。つまり、就職推薦を受けた限定的母集団をAグループ、Aに含まれない生徒全体をBグループとすると、このときの就職率計算は、

(Aの就職成功者+Bの就職成功者)÷(Aの人数)

 異なる集団構成をそれぞれ分母、分子にするというわけで、この計算によって導かれた名前には、「かなり長い日本語名」が付きそうですが、略して「就職率」とします。
なにしろ、省略がトレンドな時代ですから。
578 :01/08/28 21:06 ID:gwXL//hc
ステップ3 「分子の定義変更」


 それでも99%に届かない場合は、分子を「成功者」ではなく「成功回数」にしましょう。

 例えば、100人のうち、就職に成功したものが1人しかいなかった場合、純就職率は1%になりますが、この1人が天才で、99のスタジオから内定をもぎ取ったとしましょう。
そうしますと、この場合、就職率は99%になるのです。

 これは極端な例ですが、ステップ1&2と組み合わせることで、驚異的な効果を発揮します。なにしろ、乗除関係にある計算式の中に「足し算」という新しい発想を持ち込んだわけですから。
こうしますと、就職率49.5%の集団も2スタジオの内定という根拠を元に「49.5%+49.5%」という凄まじい計算を経て、=「99%」という、大変ゴージャスな就職率を導き出すことができるわけです。

 理系の人間なら即死しそうな計算ですが、就職率は99%なんですから仕方ありません。というか理系とかいう問題なのか、これ。

 ちなみに、このほかに「ポイント式」というものも確認されています。
これは分子がポイントになっていて、「A君が一流メーカーに就職しました」となると、「はいっ、3点!!」とか言って任意の数字を足して、分子とするというものです。

 ここまでくると、就職率ではなく、「内定回数率」とか「得点率」になってくるのですが、就職に関わることですから省略して「就職率」ということで、ひとつ、よろしく。
579 :01/08/28 21:11 ID:gwXL//hc
ステップ4 「係数aをかける」



 オッケー!

 ここまでやって、それでも就職率が99%にならなかった、ボンクラ専門学校の経営者さんに、最後の手段をお教えしましょう。それは、係数aをかけちゃう方法です。

 突然、何の前触れもなく、ある係数を乗算するんです。一般的には、係数aは99を現在の就職率で割って求めます。例えば、現在の就職率が49.5%だったら、係数は2になります。これを乗算すれば、就職率は99%になりますよね!

 え?その数字の根拠はなんだって? やだなあ、さっき説明したじゃないですか。頭、大丈夫? 就職率が99%なんだから根拠もくそもないんですよ。話が元に戻ってしまいますが、今は、

就職成功者÷生徒の人数=a の、aの値を求めているのではなく、

式a=99

 という方程式の、式aのほうを求めているのです。

 まあ、そりゃ私も初めて、

「上記の就職率はxxxしたものに、yyyの1.4をかけたものです」

 って、書いてある広告を見たときは、さすがにJAROに電話してやろうかと思いましたよ。けど、この係数1.4が分かれば最終水増し前の水増し就職率が逆算できるんですから、比較的良心的なほうかな、とも思いました。

 まあ、こういうのは水増しじゃなくて水掛けっていうんでしょうな。

 ただ、さすがに完全に任意の数となりますと、これは危険です。疑問を持たれた方に説明している最中に、刺されるかもしれません。そこで、平成13年なので1.3をかけましたとか、円周率3.14をかけてみました、とか身近な数字を流用したほうがいいでしょう。
580 :01/08/28 21:13 ID:gwXL//hc
ステップ5 「誤差修正」


 ご存じのとおり、物事には誤差というものがつきものです。最終的にはこの誤差を上方修正してやる必要があります。

「いや、下方修正だろ!!」

 と思われた方は、まだ誤差の検出方法を把握していません。私が言っているのは就職率と現実との誤差ではなく、99%との誤差です。しつこいようですが、我々が求めているのは 式a=99 という方程式の、式aの方なのですから。

 ただ、ステップ1〜4を、あんまり阿漕にやりますと、ときどき就職率が100%を超えることがあります。まあ、分母の集団と分子の集団が別集団なのですから、100%超えることもありえますよね。この場合は、やむなく下方修正して99%台まで戻します。

■結論

 以上、ざっと典型的手法をご覧いただきました。ここから導かれる、就職率計算式は、

(全生徒の全就業内定回数もしくはポイント)÷(生徒のうち任意の人数)×(任意の数字)+任意の数字

 ということになります。


 別に就職率は、気にしなくてもいいわけですね。