韓国!北方領土沖でサンマ漁操業開始!

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514ソース屋
毎日新聞社説
http://www.mainichi.co.jp/eye/shasetsu/200108/03-1.html

 日本が主権を主張する北方四島の周辺水域で韓国漁船がサンマ漁を開始した。韓国と
ロシアの政府間合意によるものだ。
 操業水域の約半分は日本の排他的経済水域と重なっている。日本政府が韓国、ロシア
に対して再三抗議を行ったのは当然のことだ。
 北方四島の帰属が未解決であるという共通認識のもとに現在の日露の交渉が成り立っ
ている。93年10月、日露首脳が署名した東京宣言で、平和条約を締結して両国関係
を完全正常化する前提として「択捉、国後、色丹、歯舞の帰属問題の解決」が明記され
た。昨年9月の東京、今年3月のイルクーツクでの日露首脳会談でも確認されたばかり
だ。
 韓国への操業許可でロシアは、四島の主権と商業的性格を強調した。しかし、日本か
らすれば、これは「日露交渉の促進」(イルクーツク声明)の雰囲気を損なわせるもの
だ。日露間の係争水域であることを承知しながらロシアと手をうった韓国は日本が四島
を実効支配していないことを指摘した。これは領土問題でロシア側に加担する行為につ
ながり、日本が認めるわけにはいかない。
 日本は韓国漁船操業を阻止する有効な手段をもち得ない。ただ、事態がこうなるまで
には日本側にも問題があったことは否めない。