今回の話ではないが…
>>323 http://www.yomiuri.co.jp/education21/atrandom/20010423.htm 整合性欠く「検定」批判
ご都合主義ではないか。「新しい歴史教科書をつくる会」メンバーらが執筆した中学歴史教科書をめぐる論議に、そう思う。
この教科書を「歴史の改ざん」とする人たちが、教科書が検定で合格したことに異を唱えている。
八六年にも、ある高校歴史教科書が「皇国史観」と問題になった。あのとき、家永三郎・東京教育大名誉教授に取材し、返ってきた言葉が、今も耳に残る。
「あの教科書の内容には、もちろん反対です。しかし、検定で落とせとは口が裂けてもいえない」
家永教授は、自分の教科書に対する検定について、表現の自由を保障する憲法二一条に反すると訴訟を起こしていた。取材への答えは、教科書執筆者の主体性を尊重する立場からのものだった。
今、問題の中学教科書の合格を批判する人の多くは、家永訴訟を支援してきた。賛同する教科書には表現の自由を持ち出し、反対の教科書にはそれを引っ込める。どう考えても、筋が通らない。