知覧で小泉が泣いた!   その2

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続きね。

>のB29にどうやって挑むわけ?それこそ蜂の巣、七面鳥狩りに合っちゃうよね。

B-29は昼間高高度精密爆撃ができる機体として開発された。が、結果としては精々
及第点でしかない。高高度飛行による爆弾搭載量の減少、ジェット気流による航法
の困難、燃料不足によるミッションアボート、目標上空での照準の困難。B-29の最
大の敵は高高度の気象そのものであり、中島飛行機武蔵野工場には8回も出撃する羽目
になった。昼間高高度精密爆撃は「効果が少ない」とされ、これに固執した司令官は
更迭された。日本軍は自国の損害を抑えたければ、B-29が高高度を飛ばざるを得ない
ような環境を維持すべきだったと言えよう。東京大空襲に続く4回の低高度無差別爆
撃は言わば「奇襲」であり有効な高度の測定ができていれば連中の損害率の桁が変わ
る可能性があった。なにせ焼夷弾の搭載量を確保するため、銃座の機銃さえ取り外し
た「七面鳥」みたいな状態だったのだから。ルメイは「日本軍が対策をとる前に」と
B-29の過去3ヶ月分の爆弾投下量の75パーセントをこの10日で達成し、日本の工業基
盤を支える中小企業を、従業員とその家族ごと抹殺した。以後、部品の不足と本土決
戦を睨んだ戦力温存策によって、日本防空戦闘機の活動は低迷しB-29は5000メートル
以下の高度から全国の地方都市を焼きつくしていくことになる。

年がら年中成層圏を飛んでいたわけでも、楽に飛んでいたわけでもありません。