知覧で小泉が泣いた!

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その精神の美しさは、美的ではあるけれども、実は倫理的にはいかがなものか、
というのが私の考えです。柄谷の言葉を引用すると、我々は物事を、
真か偽か、善か悪か、美か醜か、で判断します。
科学的判断と倫理的判断と美的判断が別々に、しかし同時に存在するのです。
そして、例えば物事を美的に見るとき、物事の善か悪か、ウソか本当か、というのは
カッコに入れられる。虚構の悪役に美を見出したりする。

ゆえに、精神の美しさが精神の善性を規定するかというと、その限りではない。
なぜならば人々もしくは自分に最善の道筋を十分に検討・提示することなく、
美的なあり方へと傾斜した・させた、ということなのだから。
それはロマン主義の偏重ではなかろうか。