芸能プロ「バーニング事務所」に弾痕

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240うんこよけまくり
なぞ多いバーニングプロ銃撃事件(サンケイスポーツ)

 歌手の郷ひろみ(45)やタレントの小泉今日子(35)らが所属する東京・赤坂の大手芸能プロ「バーニングプロダクション」(周防郁雄社長)の1階窓に9日未明、銃弾2発が撃ち込まれ、窓ガラスが割られていたことが10日、分かった。事件当時、事務所内にはタレントや社員はいなかったといい、けが人はなかった。警視庁赤坂署は発砲事件として捜査している。

 調べによると、銃弾は事務所が使用している8階建てマンション1階の2部屋の窓ガラスに当たり、ガラス2枚が割れた。社長室として使われている部屋から弾頭が発見されている。

 赤坂署によると、9日午後3時20分ごろ、匿名の男の声で「午前4時半ごろ、バーニングプロダクションの前で拳銃の発砲音を聞いた。怖くなって電話した」と110番通報があった。同署が事務所に駆けつけたが、事務所側は「マスコミの取材などで打ち合わせ中」と言い、1時間半にわたり入室を拒んだ。

 署員が入室したのは午後5時。割れたガラスは窓枠ごと外され、すでに片づけられており、発砲の痕跡が見つからなかったが、午後9時ごろに社長室の窓ガラスから痕跡を発見したという。

 発砲当時、事務所は不在だったとみられ、けが人はなかった。9日は午前9時ごろから職員がいたが、事務所からは届けはなかった。室内から見つかった弾頭は22口径のものとみられ、専門家の話では、殺傷能力は低く、銃声も小さく、「発砲音とは分かりにくいはず」という。

 赤坂署は事務所にからむトラブルがなかったかどうか調べているが、「社長や責任ある立場の人物からは事情を聴けていない。近く事情を聴く」としている。

 同プロは、マネジャー歴も豊富な周防社長が昭和46年に設立。タレント育成とマネジメント業務を行い、小柳ゆきや内田有紀ら数々のスターを送り出してきた。社員数は30人程度だが、傘下に多くのプロダクションを持ち、音楽業界の中心的存在。事務所は「銃撃は社員が不在の時だと思う。詳しい内容を分かる者がおらず、コメントできない」としている。

 ★犯人自ら通報?

 捜査関係者は、今回の事件について「警察に通報したのは犯人ではないか。騒ぎにならないので、マスコミに報道させようとしたのだろう」とみている。また、芸能界に詳しいある評論家は同プロについて「社長は芸能界のドンと呼ばれており、音楽業界やテレビ、CMなどに多大な影響力を持っている。最近は不動産や産業廃棄物など芸能関係以外の仕事も多方面にわたって広げている」と語る。仕事上の何らかのトラブルが、今回の発砲事件の火元となったのか…。

 ★バーニングプロ★

 昭和46年10月に設立された業界大手の芸能プロダクション。民間情報調査機関によると、資本金2000万円で昨年の売上高は19億2500万円。従業員は23人で、郷ひろみ、小泉今日子、長山洋子、加藤雅也、藤あや子、稲森いずみ、水野美紀、小柳ゆきら一流どころのタレントが所属している。