★★中田は最高★★俺も最高

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87名無しさん
営業成績が悪いと、やれ特訓だ、合宿だと五月蝿いガウチ部長の元で働
く気が無くなったナカタ課長は、スタッフサービスに登録して、上司を
紹介された。顎のシャクレた、目つきの悪いカペッロ部長は、会うなり
ニヤッと笑って「君をこの営業所で一番の成績に引き上げてみせる」
と豪語した。

しかし、何日にも渡って慣れない営業所の区域を回るよう言いつけら
れたり、「トッティ先輩の営業範囲は回るな」だとか難癖をつけられ、
あげくに営業所の事務机が足りないから、と自宅待機になってしまった。
ところが社長がある日一大決心ををして、事業所移転にともない、全員
に机を割り当てることを決めたので、やっと出勤を許された。

この間、仲間の営業職が事故で療養したり、成績が悪くて鬱になってし
まったりして、カペッロ部長も夜も寝られない日々が続いたようだ。挙げ
句の果てに、トッティ先輩の失策で、大事なクライアントのスクデット社
がライバルのユベントス社に乗り換えそうだという。この話が本当にな
るとローマコーポレーションのシェアは1位ではなくなり、株価も暴落する。
この一大事に、カペッロ部長は大博打を打ち、今まで日の目を見なかった
ナカタ課長がようやく営業に派遣された。ナカタ課長は最近腕を上げた
ミドル級の一物をライバル会社のアンチェロッティ部長の愛娘にぶち込み、
ユベントス社の弱点であるデルサール倉庫課長の弱みを聞き出した。そして、
ローマコーポレーションは、一気にそこをついてユベントス社の流通部門を
パニックに陥らせ、土壇場のプレゼンでスクデット社との契約の交渉を一気
に現状維持まで持ち直させた。現金なカペッロ部長は、いまでは人材は
適材適所、ナカタ君には輝くものがあった、誰もが彼のように営業成績で
一番になる可能性があると手のひらを返したようにうそぶいている。
「株式会社ローマコーポレーション物語」