◆ 李登輝氏 訪日支援 外務省へ徹底抗議 4 ◆

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350名無しさん
産経新聞(有料版)一部コピペ
■水平垂直 李登輝氏ビザ申請問題
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政権末期、下せぬ決断

≪外務省≫外務省内の容認論「チャイナスクール」抵抗

 今回の李氏訪日問題をめぐり、外務省内の意見は容認、反対の二つに割れた。
幹部間でも、李氏がすでに私人であることや訪日目的が治療であることを考慮して、
「人道上の観点から容認してもいいのではないか」との意見は少なくない。しかし、
これに強く反対しているのがアジア大洋州局だ。同局は槙田邦彦局長をはじめ
「チャイナスクール」と呼ばれる中国専門家が中枢部を占め、政策決定にあたっては
「中国の意向に左右される傾向がある」(外務省筋)とされる。
 同局は李氏の訪日について、歴史教科書問題や軍用機接触事件における米中対立、
農産品三品目の緊急輸入制限(セーフガード)の暫定発動など、日中間に火種を
抱えていることから、「今回はタイミングが悪すぎる。中国の反発に火をつけかねない」
(幹部)として、ビザ発給にはあくまで反対する構えだ。

 こうした中、河野洋平外相は十三日、李氏側から正式な査証申請はないとの見解を
改めて表明し、週明けにも外務省として李氏訪日に関する見解をまとめる考えを示した。
 これに対し、アジア大洋州局は「外務省として見解をまとめることはない。これは高度な
政治的判断だ」(幹部)として、同省の見解は出すべきではないと主張。これは「李氏訪日
を拒否する明確な理由がない」(外務省幹部)中、拒否を決めれば同省が中国の圧力に
屈したことを認めることになる一方、ビザ発給の決定には中国の反発が予想されるためと
みられる。

 しかし、首相官邸は外務省の対応を待つ方針を示しており、外務省が結論を出さなければ
事態をさらに深刻化させる可能性がある。

 ☆チャイナスクール 外務省で対中国外交を中心に担当し続けているキャリア官僚の
別称。キャリア官僚は入省三年目から語学学習のため在外公館での研修に入るが、
研修時代から対中国外交の専門家を目指し、中国国内の在外公館と外務省本省を
往復しながら昇進していくケースが多い。中国課では台湾、香港なども担当するが、
中国勤務が長くなることもあり“親中国”の傾向が強いとされる。他にロシアンスクール、
スパニッシュスクールなども使われることがある。