ドキュン洋服屋が逮捕されました。

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326名無しさん23
http://www.kanagawa-np.co.jp/news/nw00120923.html

元町の恐喝、商店街「ホッ」
経営者の逮捕後も営業が続く衣料品店。「元町のイメージを汚した」と周囲の怒りは高まるばかり=横浜市中区元町
◆再三の警告も耳貸さず
 「正直言って、ホッとしている」「イメージ汚され迷惑だ」−。ファッショナブルな街として全国に知られる横浜・元町で起きた衣料品店経営者(38)による恐喝事件に、クリスマス商戦を控えた商店街は危機感を募らせている。通行人の目の前で客に浴びせられるば声、万引犯扱いされ泣きながら走り去る女子高生。客に反論されると、警察に通報という強行に出る始末。地元商店会の再三にわたる警告も無視、逆に役員を中傷するビラを店内に張り出す経営者に、商店会は法的措置も検討していた。元町にとっては不名誉な事件に発展したが、経営者の逮捕に、周辺商店主には安ど感すらある。
(報道部・鈴木 博喜)
 「ウミはいつか取り除かなければならない。事件として立件してくれてよかった」。経営者の逮捕を受け、商店会役員の一人は吐き捨てるようにいった。
 苦情が寄せられるようになったのは二年ほど前から。幼い子を伴った家族三人連れは「このこじき野郎、田舎者が」と、差別的なば声を浴びた。「怖くなってすぐ店を出たが、冷やかしで入店したわけではない。おかげで中華街での食事も、楽しくなくなった」と憤る。
 別の女性は、四千八百円のシャツを「娘のために買おうか」と迷っていたところ、突然「このど田舎野郎。二度とうちの店に来るな、ばか野郎。今度見かけたらただじゃおかねえからな」とすごまれ、怒鳴られた。
 店を出てからも続くば声に「悔しさでいっぱいだった。人情も多く残る元町が好きでしたが、とても残念です」と話す。
 買うそぶりのない客はすぐに追い返す。一方で常連客には、これ以上ないというくらい腰が低かったという。十月に開かれた元町恒例の「チャーミングセール」でも、ワゴンセールに訪れた客に怒鳴り声を浴びせたのを役員が目撃している。注意すると、人目もはばからず大声で反論する。あまりにもひどい客への仕打ちに「これでは一部の店のために、元町がだめになってしまう」と商店会は危機感を持って立ち上がった。
 だが「時給一万円出すなら話し合いに応じる」「買わない客はこじき同然。何を言おうとこちらの勝手」と、人を食ったような言い方を繰り返し、取りつく島もない。商店会も脱退。話し合いを続けた担当者は、当時の記録に「絶えず高圧的な態度。地元と協調してやっていこうという考えはない」と書いている。
 揚げ句には、この担当者を「営業妨害だ」としてひぼう中傷する文書を店内に張り出した。「見るだけ」の客への言動はますます過激になる。「お客さんからきちんと証言を取りつけて、民事訴訟でも起そうか」−。業を煮やした商店会では、そんな話し合いも始まっていた。その矢先の逮捕劇だった。
 「一番心配するのは、元町がそんなに乱暴な街だと誤解されてしまうこと。この店のために『もう元町には行きたくない』と思われては困ります」と役員の一人は表情を曇らせる。
 まもなくクリスマス商戦が佳境に入る。夢を売るおしゃれな街で受けた客の傷は簡単にはいえない。「ぜひ、また元町に来てください」。商店会の役員たちは、切実な思いでそう呼びかけている。