山岳ケーブルカーで火災、約１７０人が死亡 PART3

生存者の１人でオーストリア人のハーネツエーダーさん（３９）は国営ラジオの取材に対し、ケーブルカーが上り始めた直後に煙が車内に入り込んできたと話した。間もなくしてトンネルに入ると、炎に気付いたという。「それからパニックが広がった。ドアを開けようと必死になった。パニック状態はどんどん深刻になった。そうこうしているうちに車体全体に火が回った。何人かはスキーブーツやストックなどを使って窓を割ろうとしていた。ついにだれかが車外に飛び出たので、私は娘をつかみ寄せ、押し出した。そして私も何とか車外に出て、トンネルを駆け下りた」