NYC WTCビルに飛行機激突Part10

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764京都県民VIPがらすきスーカーパー(69)
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逃げるので精いっぱい 目撃の日本人看護婦

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2001.09.12
Web posted at: 2:06 AM JST (1706 GMT)
世界貿易センタービルと同じ敷地内にある病院に勤める看護婦、松本ヨシ子さん(52)は現地時間の午前8時45分ごろ、出勤前にセンターから200メートルほど離れた市場で果物を買っていた。
飛行機のジェット音が非常に間近で聞こえたので「墜落するのではないか」と思う間もなく爆発音が響き、黒煙が近くまで広がってきた。紙のような黒い燃えかすがひらひらと落ちてきた。
「人が落ちた」「狙って突っ込んだ」と近くで見ていた人が叫んだ。
「逃げろ」の声に反射的に走り、煙に巻かれないよう、近くのデパートの1階のひさしの下に入ったところで、もう1機が衝突した。デパート内に入ろうとしたが、警備員に「逆に危ない。イーストサイドに逃げろ」と言われ、チャイナタウンに向かって走った。
だれもセンターが倒壊するとは思っていなかったためか、少し離れたチャイナタウンではみんなが驚いてセンターの模様を眺めていた。
松本さんはニューヨークに住んで15年。93年のセンター爆破事件の際もそばにいて、ビルのガラスが粉々になるのを間近で見た。黒煙に巻かれそうになるのを必死に逃げ、医療班として被害者の救急治療にあたった。だが、今回は逃げるので精いっぱいだったという。
松本さんは約2時間かけて48丁目の診療所に着いた。
「戦争だ」「信じられない」と同僚は食い入るようにテレビで、崩壊したセンターを見つめていた。付近のビルでは「爆弾が仕掛けられたおそれがある」との館内放送を受けた人たちが外に急いで出た。
センターそばにある診療所には職員と患者計20人がいたが、無事に避難できたと連絡があり、少しほっとしたという。
午前11時現在、ニューヨーク市内は地下鉄が止まり、電話もかかりにくくなっている。
「焼けているセンターを見ると、医療者としてどうしようもない悲しみに襲われる。何千人も勤めているビルが……。1人ひとりはみんな一生懸命生きているのに、何でこんなことで亡くならないといけないのか」。松本さんは悲しみを口にした。