幼児虐待大国日本、5人に1人は虐待

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1名無し
虐待?母親の18%悩む

母親の三人に一人が育児に困難を感じ、さらに五人に一人は「子供を虐待しているのでは」と悩んでいることが二日、日本小児保健協会の幼児健康度調査でわかった。十年に一度の母子健康手帳改訂のため、一歳から七歳未満の子供の親約六千八百人余りを対象に実施される大規模調査だが、虐待問題が取り上げられたのは初めて。

 厚生労働省は、保健所を中心とした虐待予防の取り組みや育児不安の解消を強化するほか、来年度版の母子手帳に虐待問題に関する相談先の掲載などを検討する。

 今回の調査は、乳幼児の心身の健康や日常生活を把握するため、昨年九月に実施され、初めて虐待関連の質問が盛り込まれた。

 調査結果によると、「子どもを虐待しているのでは」と悩んでいる母親は18・1%、「何とも言えない」が15・7%。「虐待」内容は複数回答で、「感情的な言葉」が80・2%、「たたくなど」が48・5%、「しつけのし過ぎ」が17・4%だった。

 また、「育児に自信を持てないことがある」と答えた母親は27・4%にのぼり、「育児に困難を感じる」と答えた人が33・4%もいた。

 前回(九〇年度)も質問内容にあった母親の心身状態については、「心身共に快調」とした人が72・8%から63・6%に減少。逆に「体は良、精神は不調」とした人が5・1%から7・7%、「心身共に不調」とした人が2・6%から3・6%になるなど、心身状態の悪化傾向が見られた。

 一方、父親の協力について、「母親の精神的支えとなっている」は64・6%だったのに対し、「よく育児に参加している」は37・4%、「よく家事をする」はわずか11・9%だった。

 調査を担当した川井尚・日本子ども家庭総合研究所愛育相談所長の話「虐待しているのではと思う母親は、親として不適格と自分を責め、さらに自信をなくしてしまう。そんな人が実は多いことを母親に知ってほしい。母親を孤立させない支援が必要だ」

(5月3日03:13)http://www.yomiuri.co.jp/top/20010503it01.htm

「虐待」と「しつけ」の境界が分からなくなっている親が増えていると思う。
虐待の連鎖を考えると、これからの日本にとって危機的状態だ。