いままで報道とかされたところを整理してみるとこんな感じ。 @ 被告人のネパール人が、事件現場の部屋の鍵を事件当日持っていたというのが 検察側のストーリー。しかし、弁護側は鍵はすでに返しており、また、その部屋の 鍵はかかっていなかったと主張。検察は、被告人と相部屋だったネパール人を脅し つけて(ホントにひどかったらしい)不利な調書だけ取って、強制送還した。 相部屋のネパール人の中には被告人に有利なことを弁護士に言っている者もいる。 A 事件現場にコンドームと被告人の精液(鑑定済み)があった。 被告人は、別の機会に被害者と関係したときのものだといっており、その精液が 射精後何日くらい経ったものか、鑑定が紛糾している。 B 被告人は事件当日、幕張のほうで夜まで仕事をしており、それから現場の渋谷に帰り、 被害者と性交した(その形跡あり)上殺害することが時間的に可能か。 C それと関連して、犯行時刻の特定。 (現場でセックスするような男女の声を聞いた女子高生がいる) D 被害者に事件当日の夕方(殺害時刻は23時〜24時)まで会っていた男の存在。 E 被害者の手帳に80何人だかの「顧客名簿」があり、そういったところから捜査線上に 浮かんだ他の者を犯人でないと断定した理由はなにか(そのなかには相当に社会的地位の 高い人物もいる) F 被告人に殺害の動機があるか。被告人は何度か被害者と関係を持っており、今後もセックス したいと思っていた。被告人はそのとき家賃を払う金がなかったというのが検察のストーリー。 しかし盗られた金額はごくわずか。 G 被害者の定期券が、被害者・被告人ともにまったく土地勘のない巣鴨で発見されている。 検察は、この点についてはなにも説明していない。 といったところが問題になっているようですね。 ところで、求刑はどうだったのだろう?