(ブルームバーグ):スイス国立銀行(中央銀行)が対ユーロでのフラン上限を突然撤廃したことで、外国為替を含む世界の金融市場には驚きが広がった。
ユーロはドルに対し一時1.9%下落したが、その後はその下げの大半を埋めた。スイス中銀はマイナスの預金金利もさらに引き下げた。ヨルダン総裁は驚きの要素が必要だったと、突然の行動を正当化した。
フランは対ドルで一時38%高。ブルームバーグでデータの取れる世界174通貨全てに対して値上がりした。またボラティリティの指数は約1年ぶり水準に上昇した。
モルガン・スタンレーの世界為替戦略責任者ハンス・レデカー氏は「ユーロ・フラン相場での受け身的な介入は代償が大きく、効果的でなかった。
スイス中銀が1ユーロ買うごとに、欧州中央銀行(ECB)には新たに3ユーロ供給する用意があったからだ」と指摘。「きょうのフランの動きが提供したのは、ドルを非常に安く買う好機だ」と述べた。
ニューヨーク時間午後5時現在、フランはユーロに対し前日比23%高の1ユーロ=0.9755フラン。一時41%高と急伸し、0.8517フランを付けた。これは1999年のユーロ導入以来の高値。
対ドルでは21%上昇し1ドル=0.8392フラン。一時0.7406フランと、11年8月以来の高値となった。
JPモルガン・チェースのボラティリティ指数 は11.24%と、13年6月以来の水準に上昇。昨年最も低かったのは5.28%だった。
烏賊ソース
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NI7OC86KLVR701.html 問題のチャート
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