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ミラージュを抑えて燃費トップに立ったパッソもそうだが、
この種のリッターカーが販売で苦戦する大きな理由のひとつに、軽自動車との圧倒的な税額差がある。
公共交通機関の少ない地方のユーザーが低コストで移動手段を持つことを可能にする軽自動車税制は
今後も維持していくべきであるし、クルマの税金は奢侈(ぜいたく)税的な側面も必要なので燃費だけで決めるのも不適当なのだが、
それにしても軽自動車と一般的なコンパクトカーの中間に位置するこの種のサブコンパクトカーの
税金が年額2万9500円というのは高すぎる。
排気量1リットル以下、JC08モード燃費27km/リットル以上のクルマの自動車税は年額1万9500円にするなど、
準軽自動車のような制度を設ければ、普通車と軽自動車のつながりはずいぶん良くなるだろうし、市場も活性化するだろう。
そもそも軽自動車の税額だけが上がり、普通車の税金はそのままというのは“やらずぶったくり”的な単なる増税だったのだから、
自動車業界はあらためてリッターカー減税を訴えてみたらどうかと思う。
日本自動車工業会の豊田章男会長は自動車取得税の廃止ばかりを訴えて、
保有税についての提案はさっぱりなまま、今年5月に退任してしまう。
次期会長であるホンダの池史彦氏に期待したいところだが、ホンダは国内向けのリッターカーを持っていないため、
これまたあまり多くは望めない。2013年度は軽自動車が販売の4割を占めるなど、
まさに軽全盛という状況が続いているが、リッターカーが復権を果たす時は到来するのだろうか。
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