書店3分の2に減少…ここ1年は1日1店姿消す
全国の書店数が、5月1日現在で1万3943店となったことが、『ブックストア全ガイド』を発行する東京都内の出版社アルメディアの調査で分かった。
集計を始めた2000年の2万1654店に比べると、実に約3分の2。特に昨年同期比だと298店減と、1日1店近くが姿を消している計算になる。
出版業界にくわしいフリーランス記者の長岡義幸さんによると、「町の本屋さん」が激減したことが最大の要因。背景には雑誌の売れ行き不振がある。
インターネットやスマートフォンに余暇時間を奪われ、1997年に1兆5644億円だった推定販売額は、昨年は8972億円に。
雑誌が売り上げの半分を占めることもある小規模書店の経営を圧迫している。むろん地方の人口減も響いている。
他方で、アルメディアの調査は、店舗の大型化を顕著に示す。集計可能な売り場面積の合計は、2000年の約403万平方メートルから
14年には約465万平方メートルに増加。1店あたりの平均も231平方メートルから363平方メートルに拡大した。
大規模チェーン書店の出店で、小規模書店の淘汰とうたが進んでいる格好だ。
長岡さんは、「町の書店の減少と店舗の大規模化がこのまま進めば、無医村ならぬ無書店村が増え続けるだろう」と危惧している。
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20140613-OYT8T50220.html