http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/07/11/se-41/ 日本政府は、「日本の大衆文化を外国に売り込むぞ!外需を奪うぞ!」という帝国主義的でカッコ悪いふるまいをするのではなく、
「趣味に熱中でき、お金も使える豊かで安定した中流層を日本国内に分厚く作るぞ!」と頑張るべきではないかと思います。
それが結局、魅力的な大衆文化を栄えさせることにつながるのです。
<中略>
日本で「韓流ブーム」が一時的なもので終わったのは、日本人にとって韓国の普通の人々の暮らしが憧れとはならなかったからだと思います。
結局、「韓流ブーム」は、韓国政府の資金による一種の「ドーピング」の結果に過ぎませんでした。
一方、現在、日本の大衆文化がアジアをはじめとする諸国で比較的高い人気を得ているのは、
日本の一般的な人々の生活に対する憧れが根底にあるからに他なりません。
アニメやマンガ、ファッションなどから垣間見える普通の日本人の暮らしが豊かで楽しそうに見える。
これが日本の大衆文化の現在の人気の源泉だと思います。
しかし近年、日本社会の格差社会化も進みつつあります。中流層の「下流化」も進んでいます。
「クレヨンしんちゃん」のお父さん・野原ひろしは、連載が始まった当初の1990年の設定では、
平凡で、どちらかと言えば冴えないお父さんでした。東京の中堅商事会社の係長で35歳、
埼玉・春日部に一軒家をローンで購入、年収650万、妻子持ちという設定です。
しかし最近、ネットでよく話題になるように、中流層の下流化が進んだ現在からみれば、
クレヨンしんちゃんのパパは、「勝ち組」です。現在の35歳の男性で、野原ひろし以上の境遇の人は、かなり恵まれた層だと言えます。
日本の格差社会化が進んでいけば、趣味に熱中できお金を使える層は少なくなっていきます。
結果的に、日本の大衆文化は、廃れていくでしょう。海外から見ても、日本の普通の人々の生活は憧れではなくなります。
そうなってしまえば、海外に日本の大衆文化を輸出しようとすることは単なる押し売りになります。
韓国のことをとても笑えなくなります。
<後略>
【関連動画】クールジャパン=日本帝国主義
http://www.youtube.com/watch?v=wrUew2vfH_A&t=20m20s 依頼
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1405074923/9