理研・高橋氏ツイート「責任持てぬ」 iPS臨床中止も
理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)の高橋政代プロジェクトリーダーは2 日、自らが進めている人工多能性幹(iPS)細胞を使った世界初の臨床研究について
「まだ始まっていない患者さんの治療については中止も含めて検討いたします」と簡易投稿サイト「ツイッター」に投稿した。
高橋氏は、STAP細胞問題に端を発した理研への数々の批判で、患者や現場が落ち着ける環境にないことなどを理由に挙げ、投稿で「万全を期すべき臨床のリスク管理として、このような状況では責任が持てない」としている。
高橋氏の臨床研究は、目の病気の加齢黄斑変性の患者にiPS細胞で作った網膜の細胞を移植するというもの。理研が厚生労働省に申請した研究は昨年7月に了承され、早ければ今夏にも一例目の移植が始まるとされる。
CDB広報担当者によると、研究中止など具体的な検討は、今のところしていないという。
http://www.asahi.com/sp/articles/ASG7243Y3G72PLBJ003.html