タイのクーデター意味なし。タクシン派がデモを止めず。惨劇は不可避へ
【バンコク時事】タイの首都バンコクで25日、クーデター後最大規模となる1000人以上が参加する
抗議デモが行われた。軍は参加者の身柄を拘束し排除を試みたが、膨れ上がったデモ隊の数に押され、
撤収を余儀なくされた。参加者の多くはタクシン派とみられる。クーデターに対するタクシン派の反発の
強さが示された。
デモはバンコク中心部の商業地区で行われた。当初、午前11時(日本時間午後1時)開始の予定だったが、
会場のショッピングモール付近には兵士100人以上が展開。デモ参加者が現れるたびに取り囲み、次々と
身柄を拘束した。
しかし、デモ隊の数は徐々に増えていった。数百人規模に拡大したあたりで形勢は逆転。参加者は逆に
兵士を取り囲み「出て行け」とののしり、ペットボトルを投げ付けた。
にらみ合いが続いた後、兵士は午後2時(同午後4時)ごろ撤収を開始。デモ隊からは歓声と拍手が湧き
上がり、選挙を意味する「ルアタン」の声が周辺に響いた。その後、デモ隊は付近の大通りに移動、
「軍事独裁はいらない」と書かれた横断幕を掲げ行進した。参加者は最終的に1000人を超えた。
一方、この日は反タクシン派によるクーデター支持集会もバンコク市内で行われた。(2014/05/25-21:11)
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