【嘘ゆうだ速報】米裁判所、ホロコースト回顧録ねつ造作家に、出版社へ23億円返還を命令
ホロコースト回顧録ねつ造の作家、出版社に23億円返還命令
2014年05月13日 15:34 発信地:ニューヨーク/米国
http://www.afpbb.com/articles/-/3014772?ctm_campaign=must_read 【5月13日 AFP】ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)
についての「回顧録」が世界的なベストセラーとなりながら、後に作り話
だったと認めた女性作家に対し、米国の裁判所は、出版社に2250万ドル
(約23億円)を返還するよう命じた。
ベルギー生まれで米国在住のミーシャ・デフォンスカ氏が著した「少女
ミーシャの旅―ホロコーストを逃れて3000マイル」は、ユダヤ人の少女が
第2次世界大戦中にオオカミの群れに育てられナチス兵を殺害するという
「実話」を描いたとされ、1997年の出版と同時にヨーロッパでベストセラー
となった。同書は20か国語に翻訳され、2007年には『ミーシャ/ホロコースト
と白い狼』のタイトルで映画化もされた。
ところが、本名をモニク・ドワエルというデフォンスカ氏は2008年2月、
自分はユダヤ人ではなくカトリック教徒で、大戦中にベルギーの自宅を
追い出されたこともなかったことなどを告白し、ストーリーのほとんどが
作り話であると認めた。
物語のねつ造が発覚する以前、デフォンスカ氏はゴーストライターの
ベラ・リー氏とともに出版社のマウントアイビープレスを契約違反で
訴えて勝訴。デフォンスカ氏は2250万ドル、リー氏も990万ドル
(約10億1000万円)を得ていた。
だがマサチューセッツ州の控訴審が4月29日に下し、今月12日に公開
された判決文では、デフォンスカ氏に対し2250万ドル全額を出版社側に
返還するよう命じられた。