■公共放送幹部発言で波紋=家族激怒、暴行も−韓国客船事故
http://www.jiji.com/news/kiji_photos/0140509at29_t.jpg 【ソウル時事】韓国の珍島沖で起きた客船「セウォル号」沈没事故で、韓国放送公社(KBS)
幹部が「死者はそれほど多くない」との趣旨の発言をしたとして、犠牲者家族らが9日、
ソウルの大統領府近くに座り込むなど、激しく抗議した。
8日には遺族が安山市の合同慰霊所に来たKBS幹部2人を暴行する騒ぎも起きた。
労働組合系メディアは最近、KBS報道局長が社内の会食で、「セウォル号事故では
約300人が一度に死んだが、年間の交通事故死者数と比べれば、それほど多くないのでは」
との趣旨の発言をしたとの同席者の話を報じた。
報道局長は9日記者会見し、「韓国社会の安全不感症を企画報道で問おうという会話の中で、
交通事故の死者が多いと話したことが、歪曲(わいきょく)された」と反論。しかし、事態の責任を
取り辞任すると表明した。
慰霊所では、家族らがKBS幹部2人を待機室に連れ込み、約5時間にわたって激しく抗議。
2人は頭や腹を殴られ、入院した。
8日深夜には家族ら約120人が抗議のためKBS本社を訪問。最大野党・新政治民主連合の
議員5人も同行しており、騒動の背後には、政府寄りとされるKBSをたたき、朴槿恵政権に
打撃を加える野党の思惑もあるとみられる。(2014/05/09-17:20)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014050900646