都内百貨店で販売した山菜にまぎれて毒草が入っていた模様
山菜「ウルイ」に有毒な野草「マムシグサ」とみられる野草が混入したとして、都食品監視課は、JA庄内たがわ(山形県鶴岡市)から
4月18〜25日に出荷された分の自主回収を呼びかけている。ウルイは都内の三越3店(日本橋本店、銀座店、恵比寿店)の食品売り場で販売された。
山形県によると、都内の30代男性が4月28日に口や胃の痛み、手足のしびれなどを訴えて医療機関を受診し、
混入が分かった。これまで、ほかに健康被害を訴えた人はいないという。
http://www.asahi.com/articles/ASG537D2PG53UTIL02Y.html 毒性
蝮蛇草の根茎や葉には蓚酸カルシュウムが多量に含まれており、有毒で、食べると痺れたりするが、秋に球茎を採取して輪切りにして
乾燥させると漢方薬の「天南星(てんなんしょう)」となり、去痰、鎮痛に効果がある。 又、昔は根をおろして洗濯糊として使用された。
症状
*肌に触れると皮膚炎、食べると嘔吐、腹痛。
*生で根茎を経口摂取した場合、口腔粘膜が軽度に糜爛し、酷い場合には部分的に壊死して脱落する。喉が渇き、
灼熱感があり、舌体が腫れ、唇に浮腫が出来、涎が大量に流出する。口唇がしびれ、味覚芽失われ、声がかすれ、口を開けることが困難になる。
*蓚酸の毒作用は、局所刺激作用と低カルシウム血症並びに腎障害である。局所刺激作用のため食道や胃に糜爛を起こし、
急性胃腸炎の症状を呈する。頭痛、蓚酸が血液中のイオン化カルシウムと結合するため低カルシウム血症となり、
痙攣やテタニーを起こすことがある。腎臓に蓚酸カルシウムの結晶が沈着することによって腎障害を来す。
*saponin:粘膜刺激作用があり、肌荒れ、皮膚炎の原因になる。
http://www.drugsinfo.jp/2009/07/10-000300