話し合いで検挙件数帳尻合わせの疑い
4月29日 19時02分
滋賀県警の警察署が容疑者の余罪として窃盗事件を立件しようとしたところ、すでに三重県警の警察署で
検挙済みの扱いとされていたため警察署どうしで話し合ったうえで、代わりに全く関係のない事件を検挙した
形にしていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
両県警は、検挙件数の帳尻を合わせようとして、不正に捜査資料が作成された疑いがあるとみて捜査しています。
捜査関係者によりますと、去年5月、滋賀県の大津北警察署が覚醒剤事件で逮捕した容疑者の男のDNA
鑑定などで、4年前に三重県松阪市で起きた2件の窃盗事件が余罪として浮上したため立件しようとしたところ、
すでに三重県の松阪警察署で、別の容疑者の余罪として検挙済みの扱いにされていたことが分かりました。
大津北署は、このうち1件の窃盗事件で容疑者を再逮捕しましたが、統計上は松阪署が検挙したままの形と
なってしまうため警察署どうしで話し合ったうえで、代わりに同じ年に松阪市で起きた別の窃盗事件など2件を
検挙した形にしていたということです。
これらの2つの事件は、大津北署が逮捕した容疑者が刑務所に入っていた時期のものも含まれるなど全く
関係のない事件でしたが、大津北署は「不送致余罪」という手続きで、余罪として捜査用のパソコンに入力し、
検挙した形にしたということです。
「不送致余罪」は、容疑者の余罪が多い場合に捜査の効率性からすべてを検察庁に送らなくても、警察署長の
決裁で統計上、検挙した扱いにできるものです。
両県警は、検挙件数を減らさないように「不送致余罪」の手続きを悪用して帳尻合わせが行われ、虚偽の内容で
不正に捜査資料が作成された疑いがあるとみて捜査を進めています。(※以下ソース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140429/k10014109391000.html http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140429/K10041093911_1404291932_1404291949_01.jpg 無関係事件、検挙扱いに=統計を帳尻合わせか−滋賀・三重県警
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014042900543