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http://rocketnews24.com/2014/04/26/436395/ 約50日間にもおよぶ北極冒険を終えた荻田泰永氏。残念ながら北極点に、
徒歩で到達することはできなかった。2012年のチャレンジに続き、
今回も撤退することになってしまったのだが、ケガや病気をすることがなかっただけでも幸いではないだろうか。
そんな荻田氏がカナダのレゾリュートから、Facebookを更新している。現在の心境について、次のように伝えている。
・荻田氏の最新コメント
「昨日、48日間の海氷上での冒険行から、無事にレゾリュートへ帰還しました。厳しい単独行でしたが、
ケガもなく無事に戻れたことに安心しています。(中略)今はただ、悔しさと疲れの中にいますが、
頭の中では今回新たに学んだことや経験を活かして、如何に次回の挑戦に繋げていくか、ということしかありません」
・命あっての後悔
おそらく彼が断念することを、多くの人が残念に感じたはず。しかし誰よりも一番悔しい思いをしたのは、
本人である。だが、食料が豊富にないなかで到達にこだわり、判断を誤れば命を落とす危険性さえあった。
そのなかで「撤退」と決めるのは、本当に勇気のいることだったと思う。命があったうえでの後悔なのである。
死んでしまっては後悔さえできないのだ。
・詰めの甘さ
荻田氏は、今回撤退することになった要因のひとつに、「計画の詰めの甘さ」を挙げている。
序盤の激しい乱氷帯やブリザードで何度も足止めを食らい、軽量化のために十分な蓄え(食料)がない状況で、
これ以上時間を費やすことができないと判断したのだ。誰にも予想ができることではない。
しかし荻田氏は「自分の現在の力で充分に進行は可能であると感じています」としている。
つまり、力はあったが計画が甘かったのではないか? と分析しているのである。最後に荻田氏は次のように結んでいる。
・今後について
「ただ、何を言おうと結果は撤退ということになりましたので、結果を真摯に受け止めて、
これを経験にさらにパワーアップしていきたいと思っています」(以上、荻田泰永 Facebookより引用)
続きます