元気な羊をバリカンで慎重に 大船渡で毛刈り体験会
大船渡市三陸町越喜来(おきらい)のNPO法人「越喜来の景観形成と住民交流を図る会」
(略称・リグリーン、内藤善久理事長)は30日、津波の浸水区域で飼育する綿羊の毛刈り
体験会を開いた。参加者は元気に動き回る羊に驚きながら、触れ合いを楽しんだ。
体験会は地元の畜舎で開かれ、東京都からのボランティアや子どもら約30人が参加。
盛岡市の東北農業研究センター職員5人の手ほどきで、時折足をばたつかせる羊に慎重に
バリカンを入れ、5匹から計約50キロ分の毛を刈り取った。
同法人は、津波で浸水した土地活用の一環として2012年から、整備した牧草地に羊を
放牧している。内藤理事長(72)は「浸水した所にも人が集まり、心を和ませる役割を
果たしていると実感している。今後も活動が広がればいい」と期待を込めた。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20140330_11