3月14日(ブルームバーグ):米ゼネラル・モーターズ(GM )が10年前に販売した小型車8車種の
点火装置不具合に関連した事故での死者数が増えそうだと、法律や安全の専門家らはみている。
自動車メーカーは新たな情報を提供する際、リコール(無料の回収・修理)対象車に絡む死者数を上方修正することが多い。
また、弁護士側もメーカーの責任による事故での死傷だと主張し補償を求める原告を集めようと動く。
今回のリコールは、GMが2009年に破綻する前に生じた不具合に絡んでいる。新生GMは破綻前の責任から切り離されているが、
法律や安全の専門家が同社に事故の犠牲者への賠償を支払うよう求める圧力を高めているため、最終負担額が増大しそうだ。
GMは「シボレー」「オペル」「ポンティアック」「サターン」の160万台のリコールに関連して12人の死亡を特定し、
リコールに関連するデータと情報の検証を続けるとしている。
ワシントンにある消費者団体、自動車安全センターのエグゼクティブディレクター、クラレンス・ディトロウ氏は
「自動車メーカーに1件の事故報告がなされれば、さらに9、10件の事故が発生しているのが一般的だ。
今回のリコールに関連する死者数は増えると想定できるだろう」と述べた。
それはトヨタ自動車 が証明済みだ。一部車種での意図せぬ加速に伴う問題が注目を集め米議会で公聴会が開かれると、
「トヨタ」と「レクサス」ブランドのリコール車1000万台に米政府が関連付けた
死者数はごく少数から少なくとも59人に増え、公聴会終了後に不法死亡訴訟も増えた。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N2F1RV6S973601.html