ロシア国防省高官は8日、ウクライナ情勢に絡み米国が軍事交流の停止を決めたため、対抗措置
として米露の新戦略兵器削減条約(新START)に基づく査察受け入れの停止を検討していると語った。
インタファクス通信が報じた。
ロシアが査察受け入れを実際に拒否すれば、関係縮小や制裁に踏み切った欧米に対して初の具体的な
対抗措置となる。ウクライナをめぐるロシアと欧米の対立が、二大核大国の核軍縮にも影を落とす事態に発展した。
高官は査察を「信頼に基づく措置」とした上で、米国が軍事分野で「事実上の制裁」に踏み切ったため、
実施は不可能になったとの見解を示した。
さらに「米国と北大西洋条約機構(NATO)による根拠のない脅迫は非友好的な行為だ」と指摘。
その結果として、ロシアにとって「不可抗力の状況」が生じたと説明した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140308/erp14030822170007-n1.htm