今年は四年に一度のワールドカップイヤー。気づけば、W杯開幕まで一〇〇日を切った。
過日のニュージーランド戦では、前半のわずか一七分で四得点もしたものだから、おいおいおい、
このペースでいくと二〇点くらい取っちゃうんじゃないか、なんてわくわくしていたら、後半は防戦一方。
取られなくてもいい二点を失ってしまいました。ACミランの本田圭佑選手は、
「W杯本番まで、日本のことはよく書かないでください」
 と言っていたが、テレビのニュースやワイドショーを見ると、相変わらず“課題と収穫”なんてことを言っている。
 これはJリーグが発足したときから使われている、言うなれば“常套句”でもあるのだが、
アナウンサーが“課題が残りました”と原稿を読むたびに、私は日本代表がバカにされているように思えてならない。
日本代表は二〇年前から課題をクリアしてないってことなの? んなこたないぜ。
(中略)
 Jリーグの関心度が下降したのはテレビ局だけの責任だとは言わない。
Jリーグ事務局や球団の運営方法や試合内容等々にも何かしら問題があって、
Jリーグへの興味を損なわせているのかもしれない。だから、事務局は必死なのだ。
 Jリーグを盛り上げるため、事務局は新しい取り組みを行なった。
「応援よろしくお願いします」
 この、もはや常套句ともなった決まり文句を試合後のヒーローインタビューで使うのをやめようという取り組みだ。
実はもう三年前から取り組んでいるらしい。いまだによく聞く言葉だから、まだ浸透していないようだが、
Jリーグ企画部の吉田国夫さんはこう言っている。
「これ(応援よろしくお願いします)を言えばインタビューを締めくくれるから言っているだけで、
気持ちがこもっていないことが多い。自分で考えた言葉を使ってほしい」
http://diamond.jp/articles/-/49805