実験用マウスの管理不十分 京大に注意
京都大学のiPS細胞研究所で、遺伝子を組み換えた実験用のマウスが、本来は持ち込まれないはずの
部屋で相次いで見つかり、文部科学省が管理を徹底するよう口頭で注意していたことが分かりました。
京都大学などによりますと、iPS細胞研究所では、実験用のマウスはいずれも2階にある飼育室と処置室で
管理することになっていますが、去年までのおよそ2年間に14回にわたり、1階の洗浄室にあった飼育用の
ケースの中でマウスが相次いで見つかったということです。
見つかったマウスの中には、遺伝子が組み換えられたものも含まれていました。洗浄室には週に1回、
マウスを移し替えたあとの飼育ケースが運び込まれていましたが、一部のケースにはマウスが残った
ままだったということです。
文部科学省は去年12月、マウスの管理を徹底するよう口頭で注意し、iPS細胞研究所は、マウスを移し
替える専門の担当者を増やしたうえで、チェックを二重にするなどの対策を取ったということです。iPS細胞
研究所は、「施設の外にマウスが出たことはないとみている。再発防止を徹底したい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140301/k10015630381000.html