◇2013年、警察庁のまとめ
2013年に「LINE(ライン)」や「カカオトーク」などの無料通話アプリのIDを
インターネットの交流サイトに公開したことで性犯罪などに巻き込まれた子ども(18歳未満)が352人に
上ったことが警察庁のまとめで分かった。初めて集計した12年は36人だったが、13年上半期は117人、
下半期は235人と急増している。同庁はIDを交換するサイトが事件の温床になっているとして、
犯罪につながりかねない書き込みを放置する管理者の取り締まりを強化する方針。
交流サイトを通じて犯罪被害に遭った子どもは13年は1293人で、
このうちIDを公開したことによる被害者は約27%に当たる。
<暇な女の子絡もう>
<彼氏欲しい、らぶらぶしたいな〜>
交流サイトの掲示板には今も、IDと共にこんな書き込みがあふれている。
無料通話アプリは電話番号やメールアドレスを知らない相手であってもIDがあれば電話やメールができるのが特徴だ。
IDを交換するサイトは数百という規模で存在し、開設と閉鎖を短期間で繰り返すものもあるとされる。
昨年11月、愛知県警が派遣社員の男(45)ら2人を集団強姦(ごうかん)容疑などで逮捕した事件では、
女子高生2人は交流サイトにIDを公開、無料通話アプリで連絡を取った末に被害に遭っていた。
サイトとアプリ提供会社は無関係だが、警察庁が被害者352人が利用したアプリを調べたところ、
ラインが232人で最多で、次いでカカオトーク85人▽スカイプ19人−−だった。
こうした実態を受け、同庁はアプリ提供会社に対策を要請。ラインは昨秋以降、18歳未満の利用者が
IDしか分からない相手とは、やり取りできなくするシステムを導入した。カカオトークも検討中という。
同庁の担当者は「下半期は出会いの場がカカオトークに移行する傾向にあった。今後も注意が必要」と警戒する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140227-00000020-mai-soci