1月21日、ツインリンクもてぎにて、スバル『レヴォーグ』の試乗会が開催された。試乗車は、「2.0GT-S EyeSight」と「1.6GT EyeSight」だ。
東京モーターショーやオートサロンで展示車や動画などを見ている人は少なくないと思うが、実際の走行性能はやはり気になるところだろう。
2.0GT-Sを本コースで走らせたところ、第一印象は期待を大きく裏切らないものだった。発進もターボ車らしい迫力のある加速をみせ、
ちょっと無理をしてもフロントが流れすぎたり、リアがブレークすることもなく安定したコーナリングを楽しめる。
試乗コース途中には、速度規制をするためのパイロンが立てられていたのだが、GT-Sに設定されるビルシュタイン製の倒立型ダンパーによる
サスペンションが、スラロームの揺り返しを1回で収束させてくれる。
特筆したいのはワゴンタイプのボディにありがちなリアの剛性不足をあまり感じなかったことだ。リアの剛性が足りないと、コーナリング中に
粘りがでるという側面もあるが、その分トルクを食われて失速ぎみになる場合があるが、レヴォーグではリアがしっかり路面をとらえていながらも、アクセルに反応してくれる。
もはやノーマル状態でサーキット走行を楽しめるレベルといってよいが、ねじれ剛性を現行『レガシィ』より40%アップしたというボディ構造が大きく貢献しているといっていいだろう。
1.6GTの試乗は、鋭角ターンや交差点、アップダウンのある外周路で、より一般走行に近いテストができた。通常、同一車種でエンジン排気量が異なるモデルがあると、
排気量の低いほうは走行性能に劣るイメージがある。しかしレヴォーグの場合、1.6GTでもパワーは十分といえる。これは、2.0のエンジンブロックをそのまま
ボアダウン(あるいはその逆)したものではなく、それぞれ専用設計されたエンジンで、ターボの制御も排気量ごとに最適化されているためもある。
とくに1.6GTでもSモードでの走行にすると、違うグレードの車のように坂道やコーナーを駆け抜けてくれる。
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