ソース:
http://s.newsclip.be/article/2014/01/19/20468.html 中国:杭州の水道水異臭、汚染源工場に操業停止命令
2014年1月19日(日) 21時00分
【中国】浙江省省都の杭州市で深刻化していた水道水の異臭問題に対処し、同省の
環境保護庁はこのほど、元凶となっていた工場を突き止めた上で操業停止を命じた。
主要成分は「2-tert-ブチルフェノール 」と判明。この化学物質を扱っている企業10社(工場)に対し、
工業排水を止めるよう指導した。銭塘江流域の水質汚染に対する監視を強化し、今後も飲料水などの安全性を確保する。
杭州市では昨年12月以降、プラスチックやシンナーのような臭いがするというクレームが頻繁に寄せられていた。環境当局は市内工場の汚水排出調査に着手。
713社の汚染排出状況を確認したうえで、各種汚染の源となっていた199社に生産を停止させた。
環境に絡んだ問題が合計245社に存在すると指摘し、うち悪質性が高い15社を公安部に通報した。
刺激性物質の「2-tert-ブチルフェノール 」は、酸化防止剤、植物保護材、合成樹脂、
医薬、香料などの原料として使用される。日本では平成12年12月に「化学物質審査規制法第1種特定化学物質に指定」、
製造や輸入、使用が禁じられた。