アルツハイマー病研究でデータ改竄か。税金30億円も投入wwwww

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20 ドラゴンスリーパー(やわらか銀行)
 このJ-ADNIのデータがおかしいという告発が行われたのは、プロジェクト開始初期の2008年末
に遡る。東京大学とは縁もゆかりもない心療内科医たちは、カンファレンスや報告会で調査方法に
問題があることを指摘、また事務局となっているバイオテクノロジー開発技術研究組合という名の、
製薬メーカー寄り合い組織に対して改善要望を送っている。この時点で改竄の事実を認識し、
問題を改めていれば何の問題もなかったのかもしれない。そして、当初問題を告発していた医師
たちは、すでに全員J-ADNIプロジェクトから外れているのが現状だ。その後も、断続的にデータ
の信憑性について疑問を呈する内部関係者から少しずつ漏れ伝わり、他の医局でさえも問題プロ
ジェクトと認識されるようになる。

 それから丸6年を経て、このJ-ADNIは目ぼしい成果を出すことなく、論文の一本も発表できて
いない中で、朝田隆筑波大教授と杉下守弘元東大教授らは、これらの基礎的なデータの改竄が
ある以上、学術論文を提出することはできないとして、ようやくJ-ADNIは不発に終わった内部告発
から指導的立場にある教授陣の実名による問題視的を経て、破局へ向かって動き出す。

 その中心人物は、誰もが知っている東京大学の神経病理学の権威・岩坪威教授だ。すでに
研究に携わる助教や他大学の医師らからは続々と不正に関する証拠が届き、厚生労働省も
ついに重い腰を上げざるを得なくなった。

 だが、本件は言うまでもなく研究を主導し中核にいた東京大学自体が研究内容に対する監査を行
わなければならない事案である。もちろん、国や医薬品業界から9億円強の研究助成が出ている関係
で、産学連携による情報保全の責務を負う部分はあったにせよ、一義的な管理責任は東京大学にある。

 しかも、朝田教授や杉下元教授からの指摘や、多くの医療機関からの要請があったにも関わらず、
岩坪教授はいまなお「データの確認・修正を行っている段階で、改竄であるとの指摘は事実誤認だ」
として譲らない。