汚染水処理 クレーン故障で中断
東京電力福島第一原子力発電所にある汚染水対策の要の設備で、取り除いた放射性物質の
保管容器を運ぶクレーンが故障し、汚染水の処理が中断されました。
東京電力で原因を調べていますが、処理の再開までに時間がかかるおそれもあります。
福島第一原発では、汚染水からほとんどの放射性物質を取り除くことができるとされる
新たな処理設備「ALPS」が、先月から3つの系統で試験運転を始めていて、
汚染水対策の要と位置づけられています。
ところが、7日、この設備で取り除いた放射性物質を保管する、
重さおよそ40トンの容器を建屋の外に運び出すクレーンが故障して動かなくなりました。
保管容器は、放射性物質の容量がいっぱいになるたびに交換が必要なことから、
東京電力は、8日、この設備の3系統すべてで汚染水の処理を中断しました。
東京電力は、クレーンの故障の原因を調べていますが、部品の修理や交換が必要な場合には
処理の再開までに時間がかかるおそれもあるということです。
東京電力は、処理設備を増設するなどして、来年3月までに福島第一原発のタンクの
汚染水をすべて処理することを目指していて処理設備の着実な運転が課題になっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140108/k10014359121000.html