観光や食など函館の魅力をPRする、ご当地ヒーロー「函館鮮士イカダベッサー」が誕生した。戦隊ヒーローものが
好きな市民有志が企画。衣装などはすべて手作りで設定なども考えた。メンバーは「ヒーローを通じて函館の良さを
発信していきたい」と、年明けから本格的な活動を開始する。
20〜40代の会社員や自営業者ら市民有志が「函館にご当地ヒーローを」と、9月に自営業の島村哲也さん(41)を
代表に製作委員会を発足。ご当地ヒーローをつくるのは市内では初めてという。現在、メンバーは約10人で、
キャラクター設定からデザイン、衣装やウェブの作成などを分担して作業を進めている。
イカダベッサーは、函館の街の平和と食を守る正義のヒーローという設定。登場時には「鮮度抜群、地産地勝、函館
鮮士イカダベッサーここに解禁」と口上を述べる。宇宙中のおいしいものを奪って回る悪の宇宙密漁団「ナマラホイド」を
必殺技の「ジョッピンカッター」で捕縛したり、函館の街の光をエネルギー源に「アズマシウム光線」を発射したりして、改心させる。
17日には、イカダベッサーのスーツが完成した。すべてメンバーの手作りで、ウレタン素材が中心。身に着ける
マフラーや頭部にイカの足、腕はイカソーメンをイメージしたデザインを施した。ベルトと耳の部分は函館市の市章
「巴」とイカの姿を合体させたマーク、胸には五稜郭をかたどり、函館の街やイルミネーションをイメージした
マークを付けるなど全身で函館の街を表現する。
すでに食育をテーマにした紙芝居も作製しており、今後、動画や音楽も制作する。
来年は幼稚園などに出かけて活動していく予定で、島村代表は「子どもたちに喜んでもらい、多くの人にかわいがっていただければ」と話している。
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