モノ言う昭恵夫人は“平成の山内一豊の妻”か
戦国・安土桃山時代の武将、山内一豊が国持ち大名になるまで出世したのは妻、千代の「内助の功」があったからだと伝えられる。現在の政治家にとっても、
妻は陰日向で自身を支えてくれる最大の援軍の1人であるはずだ。では、このところメディアへの露出が目立つ安倍晋三首相の妻、昭恵夫人(51)はどうなのか−。
昭恵夫人は12月4日、東京・永田町の自民党本部で開かれた党環境部会に招かれ、政府・与党が進める東日本大震災被災3県での防潮堤建設計画
(予算規模約8千億円)について「行政に声が届かないところで反対意見がたくさんある」と見直しを求めた。さらに「反対運動をするつもりはないが、
巨額の税金を使う以上、必要がないところはやめればいい」と訴えた。
首相夫人が党の政策会合に出席し、政府・与党の政策への反対意見を開陳するのは寡聞にして耳にしたことがない。当然、官邸の“お墨付き”があったようだ。
聞けば昭恵夫人は今春、官邸内に専用の“執務室”が設けられ、専任の秘書もつけられたという。これこそ官邸の格好の「広報レディー」としての
重要な役割を担っているからだろう。今や「日本で最も有名な妻」となった昭恵夫人を使わない手はない。打ち明けるのは、官邸にパイプをもつ永田町関係者だ。
「昭恵夫人は首相とプラス、マイナスによってバランスをとる役回りで、ほとんどの言動が官邸の台本通りと言っていい。安倍政権の原発政策や
消費増税政策に反対する層も、昭恵さんの言動で溜飲を下げる。それだけでもイメージ戦略としての効果は大きい」
歴史小説『ローマ人の物語』の著書で知られる作家の塩野七生(ななみ)氏も、12月1日付日本経済新聞朝刊のインタビューで昭恵夫人をこう高く評価していた。
「彼女のインタビューを見ていて、この人はなかなか頭のいい人だなと。そして安倍晋三さんにとっては、とても適した奥さんじゃないかなと思う。非常に率直な方であると同時に、
旦那様のことを笑いながら話しているが、これが決して人格を低めることにつながっていない。今までとは違うが、なかなかいい奥さんじゃないかと思う。(中略)あの方は頭のいい、
賢い女の子ではないか」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131215/plc13121512000009-n1.htm