サプリメントの摂取が健康を害する!?:研究結果
イタリアはヴィタミン、ミネラル、オメガ3など、
健康のためのサプリメントの消費がヨーロッパでいちばん多い。
しかし有害でないにしても、無駄であることがどんどん明らかになっている。
ttp://wired.jp/2013/12/05/harm-of-supplement/ イタリアはヨーロッパで最もサプリメントを消費する国だ。
2012年に行われた「FederSalus」の調査によると、
1年に16億ユーロ以上をマルチヴィタミンやさまざまなサプリメントに支出している。
消費は西ヨーロッパ全体で増加しているが、より多くの証拠によって、
こうした錠剤が無益であり、場合によっては害ももたらすことが明らかになりつつある。
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アメリカでは、予防医療タスクフォースが会議を開いて、
サプリメントを規則的に摂取することが、いままで考えられてきたように
本当に心臓の問題やがんのリスクを減らすのかについて検証を行った。
そして、いまのところこれに関して十分なデータがないという結論に達した。
なかでもベータカロチン(ニンジンやトマトの中に自然に存在する)やヴィタミンが顕著だった。
そして、マルチヴィタミンには有益な効果はない。むしろ喫煙者においては、
サプリメントによって摂取されたベータカロチンが、肺がんのリスクを増加させることがわかった。
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こうした研究のひとつで、2012年に「Journal of the American Medical Association」に
掲載されたものは、オメガ3のサプリメントが無益であることを明らかにしたし、
11年に3万8,000人の女性に対して行われた別の研究は、なんとサプリメントの
摂取を死亡リスクの増加と関連づけた。マルチヴィタミンを摂取していた人は、
その後19年の間に死亡する確率が、摂取していなかった人と比較して6%高かった。
リスクの上昇率は、ヴィタミンBを摂取している場合には10%、葉酸に関しては15%、
鉄分に関しては10%、マグネシウムに関しては8%、亜鉛に関しては8%、銅に関してはなんと45%だった。
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