鉄道発祥の地・イギリスで、高速鉄道の車両の製造などを受注した日立製作所は、
イギリス国内に建設する車両の製造工場の着工式を開き、
今後、日本の鉄道技術がヨーロッパで本格的に広がるのか注目されます。
日立製作所は、老朽化したイギリスの高速鉄道の車両を更新する事業で合わせて866両の車両の製造や
27年間にわたる保守点検などを受注し、イギリス国内に工場を建設することを決めました。
1日、イングランド北東部、ニュートン・エイクリフで開かれた工場の着工式には、
日立の関係者や建設業者、それにイギリスの政府関係者が出席しました。
工場の建設費は120億円余りで、2016年からの生産開始を目指しており、研究開発も含めて
およそ730人を現地で雇用する見通しです。
着工式のあと、イギリスのマクロフリン運輸相は「今回の工場建設は、工場での直接雇用だけでなく、
取り引き先での雇用も生み出すだろう」と述べ、雇用増加への期待を示しました。
また、日立レールヨーロッパのアリステア・ドーマーCEOは「日立は新幹線の車両の製造など多くの
経験と技術を持っておりイギリスでも役に立てると思う」と話していました。
日立は、工場の建設をきっかけにイギリスだけでなく、ヨーロッパ各地で計画されている鉄道プロジェクトで
受注活動を活発化させる方針で、今後、日本の鉄道技術がヨーロッパで本格的に広がるのか、注目されます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131102/K10057608611_1311021006_1311021018_01.jpg http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131102/k10015760861000.html