http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201310/0006455996.shtml 加西市で8月にあった夏祭りの露店営業をめぐり、親族に暴力団員がいるとの威力を示し、露天商46人からみかじめ料(あいさつ料)を徴収したとして、
加西署は29日、市内に住む露天商の男(48)に対し、暴力団対策法に基づき46件の中止命令を出した。一度に出る中止命令の件数としては異例の多
さ。捜査関係者への取材で分かった。
露天商でつくる兵庫県神農商業協同組合(8月に解散)による暴力団への利益供与が公表されて以降、イベントの露店運営から暴力団を締め出す動き
が浸透。男は元組合員で、昨年まで露店運営を取りまとめ、みかじめ料を徴収する立場にあったという。
夏祭りは「加西サイサイまつり」で、市役所周辺でステージや打ち上げ花火があった。主催者は今回から、出店調整を組合に任せるのをやめ、露店ごと
に直接対応。133店からそれぞれ出店料3千円を集め、光熱水費やごみ収集費に充てた。
しかし、男は「衛生費」「協力費」などの名目で、露天商46人から計約50万円を徴収。男は暴力団幹部の親族で、徴収された露天商から県警に通報
があり、発覚した。
男は県警に「もう徴収できないと分かっていたが、金に困って今まで通り要求した」と話しているという。