一般的には「法令遵守」と訳されることの多い「コンプライアンス」。最近ではみずほ銀行の暴力団員への融資が
大きく取り沙汰されているが、厳しくなるルールに現場は四苦八苦しているようで……。
特に厳しいのが情報漏えいに関する社内の取り決め。
「個人情報流出を防ぐため、フード付きの服とブーツ禁止」(33歳・女性・オペレーター)という会社もあるそうだが、
「ノートパソコンは鎖で机に繋げられ、鎖を外すカギの入ったキーボックスを開けるためには上司の社員証が
必要」(30歳・女性・研究職)
となると、果たしてノートパソコンである意味があるのか、まったくわからなくなってしまう。
「添付ファイルがあるメールを送る際は、隣の席の人にファイルを開いて確認してもらう。間違い防止とはいえ、
超面倒」(29歳・女性・広告)
「『○日までに、○○さんへ連絡!』といったクライアントの名前も個人情報だとのことで、デスクトップに付箋を
貼ることも禁止されました」(33歳・女性・IT)
「離席のたびにパソコンはロック。お昼と退社時にメモはシュレッダー。ケータイはロッカーに。一度うっかり
ケータイを席に持ちこんだら、『次はレッドカード』との警告を受けました」(35歳・男性・通信)
ルールを破れば制裁が待っているわけだが、「引き出しの施錠がされているか退社後に抜き打ちチェック。
3回忘れたら引き出しが没収される」(32歳・男性・金融)となると訳がわからない。重要書類はどこに保管すれば
いいんだ!?
いやはや、なんとも厳しいルールばかり。
10/22発売号の週刊SPA!「今日も職場はコンプライアンスに大忙し!」特集では、このほかにも本末転倒とも
いえる職場模様を紹介している。あなたの会社では、これらは「当たり前」のことだろうか?
<取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/佐藤ワカナ>