http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131017/k10015355701000.html 台風26号による大雨の影響で、大規模な土砂災害のあった伊豆大島の大島町。
大島町は今回の災害対応の詳しい経過を公表しました。
町に被害の通報が次々と寄せられるなか、住民への警戒の呼びかけや町長への報告などの町の対応が後手に回っていた実態が明らかになりました。
台風前日 対応を確認(15日)
▽15日午後、総務課長が町外に出張で不在だった町長に電話。
翌日(16日)の午前2時に職員の非常配備態勢を取ることを確認。
未明には非常配備態勢(16日未明)
▽午前1時半に防災担当の職員が出勤し。
▽午前1時45分、東京都から「降り始めからの雨量が400ミリに達した」という連絡を受ける。
▽午前2時、予定どおり職員などおよそ160人態勢で非常配備態勢を取る。
被害次々〜初めての被害から町長に報告まで30分
▽午前2時43分、大きな被害が出た山の中腹の元町神達地区に住む職員から、「近くの住宅が倒壊し、自分の家も半壊している」という初めての被害の通
報が寄せられる。
▽午前3時5分、同じ地区にあるホテル「椿園」から「建物の1階が土砂で埋まり、宿泊者が2階に避難している」という通報が寄せられる。
▽午前3時15分、総務課長が町長に電話で被害が出ていることを初めて報告。
最初に被害が確認されてからおよそ30分が経過。
▽午前3時20分、大金沢が氾濫し、下流の元町3丁目の住民からも、「住宅に土砂が流れ込み、外に出られない」といった通報が、次々に入る。
防災無線で注意呼びかけ 避難勧告は出ず
▽午前3時26分、地元の警察署から防災行政無線で注意を呼びかける放送をするよう要請を受けた(町の説明)。
▽午前3時35分、防災行政無線で「川が氾濫し危険な状況になっている」と警戒を呼びかけ。
警察はこの際のやり取りで避難勧告を出すよう要請したとしているが、町は、避難勧告も含めて危険があることを伝えてほしいという要請だったとしている。
災対本部設置 被害拡大対応は後手に
▽その後も次々と被害の報告や救助の要請。
午前5時前、総務課長が町長に電話し「あらゆる手だてを打つ」ことを確認。
▽午前5時18分、町が災害対策本部を設置。
しかし、すでに広い範囲で被害が広がっていた。