種付け「今でしょ」牛の発情通知サービス
種付けするなら「今でしょ」−。富士通は10月から、雌牛が発情したかどうかの情報をクラウド技術を使って
分析し、畜産や酪農農家に通知するサービスの海外展開を始めた。種付けの最適なタイミングを知らせ、
農家の負担を軽減する。
牛が発情するのは深夜や明け方が多い。発情時期になると農家は睡眠時間を削って牛を監視しなければ
ならず、体力的に大きな負担になっていた。富士通は大規模経営の多い海外でも需要が見込めると判断、
アジアや欧州で売り込みをかける。
「発情の見極めは経験や勘に頼るしかなく、大変だ」。こんな農家の声から富士通は、通信機器メーカーの
コムテック(宮崎県高原町)と組んで昨年3月、国内の農家向けにサービスを始めた。
クラウドは情報をデータセンターで一元処理する技術。牛が発情すると動き回る傾向がある点に着目、足首に
専用の歩数計を取り付け、1頭ごとの情報を常時管理、分析する。歩数の増加などから発情していると判断
するとスマートフォン(多機能携帯電話)などにメールで知らせる仕組み。
農家は着信後8〜16時間以内に種付けを行えば、雌牛が妊娠する可能性が高くなる。牛の妊娠までに一般的
に2〜2・5回の種付けが必要とされるが、このサービスでは確率が向上し、1・5回程度で済むとのデータが
出ているという。(共同)
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp2-20131012-1203258.html