http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/10/07/kiji/K20131007006765051.html 英紙ガーディアン(電子版)は6日、来年2月に開幕するソチ冬季五輪で、ロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)が外国からの選手や観客を対
象に電話や電子メールの内容を傍受する準備を進めていると報じた。テロ対策が主眼とみられるが、選手らのプライバシー侵害として批判も出そうだ。
報道はロシアの情報機関問題に詳しい調査報道ジャーナリストが集めたロシア政府や企業関連の資料を基にしている。資料によるとFSBは2010
年以来、「Sorm」と呼ばれる通信監視システムをソチで強化、電話やメールに加え、インターネット上のチャットなども傍受できる。特定のキーワード
を監視した上で、その単語を使った人物がどこの地域にいるかを割り出すことも可能だという。
同紙によれば、ロシアでは電話やネットのサービス提供事業者に対し、同システムの機器設置を義務付けており、いったん機器が稼働すれば、FSB
は、事業者側が気付かない形で通信の傍受が可能になる。(共同)